Wowmaへの出店方法のまとめ
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Wowmaへの出店方法のまとめ
ECモールへの出店というと、Amazon.co.jp、楽天市場、そしてYahoo!ショッピングも初期費用・出店手数料の無料化を行って以来、出店数が急増しています。
今のところ、日本国内ではこの3つのモールが定番と言える存在ですが、これらのモールと併せて検討されるようになってきているのが、KDDI・KDDIコマースフォワードが運営するモール「Wowma!(ワウマ)」です。
スマホと親和性、若めのユーザー層が特徴
Wowma!は、2017年1月30日、「auショッピングモール」と「DeNAショッピングモール」が統合して生まれたショッピングモールです。
その特徴として、「auショッピングモール」「DeNAショッピングモール」の特徴を引き継いだとも言える点ですが、スマートフォン経由の売上が85%と、スマホユーザーに強い土壌がある点があげられます。
ユーザー層は20~40代がメインとなっており、Wowma!の公式資料によると、以下のような比率となっています。また、カテゴリやショップによる違いもありますが、20代後半から30代以上のファミリー層が比較的多いようです。
•20代:女性28%・男性18%
•30代:女性31%・男性29%
•40代:女性24%・男性31%
他のモールに比べると若い世代が多く、男女差が小さいと言えるのではないでしょうか。
以上のようなユーザー層に合致する商材を扱うのであれば、Wowma!出店は検討する価値のある選択でしょう。
KDDIグループの積極的なプロモーションを展開中
Wowma!誕生以来、KDDI、KDDIコマースフォワードでは、KDDIグループのつながりを活かし、Wowma!のユーザーを増やすべく、積極的なプロモーションを行っています。
まず、ユーザーにとって、モール利用のモチベーションの一つとなるのが「ポイント」です。Wowma!では、KDDIサービス利用時に貯まるau WALLETポイントを使うことができ、またWowma!利用でポイントを貯めることもできます。
さらに、現在3,800万人以上いるというauユーザーに向けて、ギガデータのプレゼントを始め、セールやクーポン券、ギフト券のプレゼントを行っています。2017年7月からは、auのCMでも有名な「三太郎の日(3のつく日)」と連携したクーポンを発行、これにより3のつく日はモールの売上が平常時の約10倍になるなどの効果が出ています。
その他にも、ユーザー情報の活用や、KDDIグループ内の有名企業、たとえば割引チケットサイト「LUXA」、子育て向けQ&Aアプリ「mamari」、ニュースアプリ「Gunosy」などと、相互送客や共同プロモーションを行っています。
こうした施策によりWowma!のユーザーが増えることで、EC事業者にとっては、Wowma!へ出店するメリットが大きくなっているわけです。
また、Wowma!では、購入につながる見込みの高い顧客へのアプローチに力を入れているようで、転換率も上昇している話も聞きます。流通規模に関しては、1年で152%の成長、毎月1,000店舗以上の新規出店もあるようです。
Wowma!お得な料金プラン
Wowma!への出店は、現在、「シンプル出品プラン」と「コミコミ出店プラン」の2つのプランがあります。それぞれのプランの料金体系は以下の通りです。
コミコミ出店プランの方が、手数料がまとめられており、お得になるケースが多いようです。また、いずれのプランも出品数50,000品までを対象としており、50,000品以上になる場合は出品数上限オプションを利用することになり、別途料金が発生します。
●シンプル出店プラン
•成約手数料:2.0~6.5%
•決済手数料:3.7~4.7%
•ポイント手数料:1.0%
●コミコミ出店プラン
•成約手数料:4.5%~9.0%
•ポイント手数料:1.0%
なお、成約手数料は、月の売上によって変動し、商品カテゴリによっても違っています。月の売上ごとの手数料は以下のようになっています。
●シンプル出店プランの売上別手数料
•~100万:6.5%
•~300万:4.2%~6.5%
•~500万:3.6%~6.5%
•~1000万:2.9%~6.5%
•~5000万:2.5%~6.5%
•5000万~:2.0%~6.5%
●コミコミ出店プランの売上別手数料
•~100万:9.0%
•~300万:6.7%~9.0%
•~500万:6.1%~9.0%
•~1000万:5.4%~9.0%
•~5000万:5.0%~9.0%
•5000万~:4.5%~9.0%
いずれのプランでも、売上が上がるごとに手数料率は低くなっていきます。
「チケット・金券・カタログギフト」の手数料率が最も高く、またこのカテゴリでは売上による手数料率の変動はありません。一方、手数料率が最も低いカテゴリは、「テレビ・オーディオ・カメラ・ゲーム機・ゲームソフト・家電・パソコン・PC周辺機器・腕時計・楽器・音楽機器」です。
支払いサイクルは、月末締めの翌月末払いで、口座からの自動引き落としになります。また、現時点でアフィリエイトは行っていません。
ヤフーへの出店は、初期費用・月額固定費・売上ロイヤルティは無料となっていますが、「Tポイント原資負担」と、決済方法ごとに手数料が発生します。「Tポイント原資負担」は2.5%~16.5%(任意で上乗せできる)、決済手数料は大まかに以下の通りです。
•クレジットカード決済:決済金額の3.24%(非課税)
•モバイル支払い(キャリア決済):決済金額の4.48%(税別)
•モバイルSuica決済:決済金額の3.6%(税別)
•コンビニ決済:150円/件~300円/件(税別)
•銀行振込決済(ペイジー):150円/件(税別)
•Yahoo! マネー/預金払い:決済金額の3.0%(税別)
申込から出店までの流れ、必要な時間と審査基準
Wowma!の出店は、ウェブから申込を行い、必要な資料を送付すると、審査が行われ、5営業日以内に結果がでます。
申込時に必要な資料は以下の通り。個人事業主でも、必要書類を提出すれば出店が可能です。
•メールアドレス ※フリーアドレス不可
•申込者と同一の銀行口座情報
•印鑑登録証明書
•住民票(個人事業主のみ)
•履歴事項全部証明書(法人のみ)
また、申込後、取得3ヶ月以内の住民票(個人事業主)と、同じく取得3ヶ月以内の印鑑証明書を送付する必要があります。審査が通れば、必要書類に記入後、サイトの初期設定に進むことができます。
Wowma!のページ作成は、テンプレートを活用してシンプルにできるようになっているので、商品点数や、コンテンツをどこまでこだわるかにもよりますが、出店審査から3日~1週間で開店可能です。
それは、コミコミ出店プランでは、決済方法として「クレジットカード決済・コンビニ決済・銀行ネット決済・ATM決済・auかんたん決済・ドコモケータイ払い・ソフトバンクまとめて支払い」のをまとめて利用できるのですが、そのために別途、決済代行会社の株式会社ペイジェントへ、申込と審査を受ける必要があります。
それと並行する形で、Wowma!は、商材がマッチするのであれば、新たな顧客層の開拓としてありかと思います。今週は、ユーザー拡大のために大規模なTVCMの企画もあるようで、これまでとは違ったユーザー層の流入も期待できるかもしれません。